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I Dreamed a Dream (レ・ミゼラブル)

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「レ・ミゼラブル」(Les Miserables)は私にとって特別な小説であり,今まで繰り返し読んできた.この小説についてはそのうちに書いてみたいと思っているし,また有名な小説でもあるので,その概要については, Wikipedia のエントリ などをご覧いただくとして,今回のエントリでは,特にそのミュージカルについて書いておきたい. 実を言えば,私は,映画は好きであるが,ミュージカルや演劇にはあまり食指が動くことはなかった.ところが,2012年に公開されたレ・ミゼラブルの映画が,DVDやブルーレイになり今年の6月に発売されたことから,ふとした興味を持って購入してみた.この映画は,レ・ミゼラブルの世界的なミュージカルに基づいた,いわゆるミュージカル映画である.キャスティングも豪華であるし,映画としての出来はすばらしい. ただ,あえて難を言えば,プロのミュージカル歌手ではなく,ハリウッドの俳優が歌っているので,その歌唱力に納得できないところがよくあった.特に,ジャベールという重要な役割を演じたラッセル・クロウが残念である.グラディエーターのときのラッセル・クロウは素晴らしかったのだが….むしろ,ミュージカル形式ではなく,普通に映画化したほうがよかったのではないか. そこで,レ・ミゼラブルのミュージカルに興味が出てきたので,その10周年コンサートのCD(輸入版CDである.日本リージョンのDVD等は絶版のようだ)と25周年コンサートのDVDを購入してみたのである.(レ・ミゼラブルのミュージカルが現在の形で初めて上演されたのは1985年ということだ) これが,予想をはるかに超えるほどの素晴らしさであった.誇張なく率直に感想を言いたいのだが,やはり,予想を超えるような衝撃を受けたと言わざるを得ない.もちろん,それは,私がミュージカルについて初心者であるということを割り引かなければならないだろう.それでも,歌というものがこれほど力を持ち,聴くものの心を震わせるものであるということを,長い間忘れていたような思いがしたのだ. このような思いを言葉で表すのは難しい.そこで,レ・ミゼラブルのミュージカルは名曲ぞろいなのであるが,ここではその中の一曲「I Dreamed a Dream」だけ紹介したい. I Dreamed a Dream は,レ・ミゼラブルの主要な女性登場人物ファンティー