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5月, 2007の投稿を表示しています

通貨変換,為替レートに関するウェブページ

私は本ブログの他にもブログを書いているが,そこのアクセスログの referer の項によれば,「通貨変換」というキーワードで検索して来られる方が多いようだ.しかし,そのブログに通貨変換に関して特に有用な記事があるわけではなく,申し訳ないような気がしていた. 為替レートや,通貨の変換ツールについては,以前必要に迫られて少し調べたことがある.せっかくなので,ここに簡単にまとめておきたい. 通貨変換については,以下のページが最も有名だろう. Universal Currency Converter http://www.xe.com/ucc/ 上記のページはスタンダード版であり,そこからたどれる Full Universal Currency Converter  では,世界の250以上の地域の180以上の通貨の変換が可能である.通貨の変換や為替レートについては,このページだけで十分だろう. また,以下のページも情報が充実している有名サイトである. Currency Converter, Currency Exchange, Currency Exchange Rates http://www.gocurrency.com/ さらに,海外の Yahoo! Finance  の通貨変換のページも有用である. Currency Converter - Yahoo! Finance http://finance.yahoo.com/currency このページでは,変換結果とともに過去5年分までの為替レートの変動をグラフ表示でき,過去の変動の傾向を一望できて非常に便利である. 上記 Yahoo! Finance の日本語版は,下記のページだろうか.日本語版はほとんど使わないのでよく分からないが,英語版の Yahoo! Finance の方が便利なように見える. Yahoo!ファイナンス - 外国為替情報 http://quote.yahoo.co.jp/m3 扱っている通貨の種類が多い日本語サイトとしては,下記のページがある: Bloomberg.co.jp: マーケット http://www.bloomberg.co.jp/markets/ また,日本語の便利なページとしては,以下のページが挙げられる.さまざまな通貨単位を一度に見たいとき便利なインターフェースになっている.

LaTeX メモ - ディラックの記法と cases 環境

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先日の記事 ( 上極限の記法 (LaTeX) ) に引き続き,LaTeX の使い方についてメモしておきたい. ディラックの記法 量子力学で,量子の状態や内積を表現するために便利なディラックの記法(ブラケット記法, Bra-ket_notation ) というものがある.LaTeX でこの記法を使おうとするとき,ケットベクトルやブラベクトルはそれぞれ \left|\varphi\right\rangle , \left\langle\psi\right| と簡単に書けるのだが,ブラケット(内積)がうまくいかなかった.たとえば, \left\langle\varphi|\frac{\psi}{a}\right\rangle などとやっても,中の「|」の高さが調節されない(図1参照). 図1 「|」の高さを式全体の高さに合わせるのは難しく,いろいろと試行錯誤していたのだが,最近 braket.sty というスタイルファイルがあることを知った (「bracket」ではなく「braket」であることに注意されたい).私のシステムでは, $TEXMF/tex/latex/misc/braket.sty にインストールされていた. このスタイルファイルでは, \bra{ } , \ket{ } , \braket{ } , \Bra{ } , \Ket{ }  などのコマンドが用意されているが,特に嬉しいのが \Braket{ } である.これを使って \Braket{\varphi|\frac{\psi}{a}} とすれば,きれいに出力される(図2参照).何より, \left , \right などを使うよりも簡単に書けることが素晴しい.また, \Braket{\varphi|\frac{A}{a}|\psi} などもうまくいく(図3参照).なお,これらのコマンドを使う際には \usepackage{braket} しておくのを忘れずに. 図2 図3 cases 環境 ある数式が条件に応じて異なる値をとることを表現したいことがよくある.このために私はLaTeXの数式モードで array 環境を使い,たとえば以下のように書いていた. \begin{equation}   \chi_E(\omega) = \left\{      \begin{array}{lc}

上極限の記法 (LaTeX)

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私は,本ブログのほかにいくつかブログを書いている.厳密な使い分けはしていないが,基本的な方針としては,本ブログがメインで,あとはメモなどに利用するというようにしている.ただ,メモといってもそれほど大した情報量はなく,本ブログ以外のブログは,いつなくなっても問題ないような内容しかない. 今後は,上記のような使い分けをしっかりとしていきたい.そこで,他ブログに書いた(自分にとって)比較的有用なメモをここに掲載しなおすことにする(そういった記事は一つのブログに集約した方が便利なので).他にも思いついたら転載するかもしれない. --- 以下転載 (2008年2月2日,図を追加) 上極限の記法だが,古いバージョンの pLaTeX だと, \[ \varlimsup_{n\to\infty} a_n \] では所望の表示結果にならないようだ.古い pLaTeX だと,上記の式は図1のようになってしまう. 図1 この場合でも, \[ \mathop{\varlimsup}_{n\to\infty} a_n \] とするととうまくいくようだ(図2). 図2 新しいバージョンの pLaTeX だと,上記二つの式はいずれも図2のようになり,まったく問題ない.これで随分はまった. 同じところではまる人がいたら参考になるかもしれないので,メモしておく. (2010年1月10日追記) 古いバージョンがないので確かめようがないが, \limits と組み合わせて, \[ \varlimsup\limits_{n\to\infty} a_n \] でもうまくいくと思われる.もちろん,最新の pLaTeX 環境では不要である. \limits , \nolimits  は有用な場合があるので,今後エントリにするかもしれない. 関連エントリ:   LaTeX メモ - ディラックの記法と cases 環境