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7月, 2015の投稿を表示しています

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本ブログをご覧くださり,大変ありがとうございます. もうアクセスレポートを見なくなって随分になり,気づくのが遅れて大変申し訳ありませんが,feedburner 経由で本ブログのRSS登録をされている方がいらっしゃるようです.しかしながら,最近このRSS経由で本ブログにアクセスしようとすると,エラーが出るようです(feedproxy経由のURLを吐くから?). どなたか存じませんが,具体的には, http://feeds.feedburner.com/at/webry/info?host=dayinthelife というURLでRSSを登録されていらっしゃる方です.その他,feedproxy 経由で登録されている方もエラーが出るかもしれません. RSS経由で本プログを読んでいる方で,もしエラーが出るような場合は,お手数をおかけして大変恐れ入りますが,RSSでの登録を以下のURLに変更お願いできませんでしょうか. http://dayinthelife.at.webry.info/rss/index.rdf どうもご迷惑をおかけしまして大変申し訳ありません.今後ともどうか本ブログをよろしくお願い申し上げます.

本をあまり読まない中高生に薦めたい10作品(その2)

( その(1) からの続きです) (6) 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町 中島らもの作品として「ガダラの豚」がよくお勧めされますが,鉄板すぎてチョイスとしては食傷気味ですね.そのかわりに,ここではこの作品をお勧めしたいと思います.著者のエッセイ集ですが,ひとつひとつのエッセイが短く,本を読まない中高生でも気楽に読めると思います.そして,灘校で落ちこぼれていた著者の中高時代,モラトリアムとしての大学時代,人が生きていくということ,そして死ぬということについて,読後に何らかの余韻が残るはずです. 追記 2016年2月28日 この本について,以下の記事を書きました. 僕に踏まれた町と僕が踏まれた町(中島らも)   (7) 人魚姫 大ヒットした映画「アナと雪の女王」は,アンデルセンの「雪の女王」に基づいており,アンデルセンの名前を知らない中高生は少ないでしょう(多分).アンデルセンの雪の女王は私の大変好きな話でもあるのですが,ここでは「人魚姫」をお勧めしたいと思います.あるきっかけで人魚姫は,人間の王子に恋をします.そこで人魚姫は,人間になれるよう魔女にお願いをするのですが,魔女は,その代償として,人魚姫の大事なあるものを要求するのです.多くの童話を残したアンデルセンの作品の中でも,最も美しく,そして悲しい物語です. (8) メルヒェン ノーベル文学賞を受賞した,ドイツの代表的な作家であるヘッセには多くの名作がありますが,その入門として,中高生の皆さんにおすすめしたいのが,この短編集です.その中でも,「アウグスツス」という作品を是非読んで貰いたいと思います.主人公アウグスツスの母は,息子のアウグスツスが誰からも愛されることを望み,その結果,アウグスツスは誰からも愛されるような人生を送ります.しかし,アウグスツスはそれで本当に幸せだったでしょうか? 愛とは,人生とは,といったことを考えさせられる名作であり,私は何度読んでも泣いてしまうような作品です. (9) 大泥棒ホッツェンプロッツ 私の大好きな児童文学作品の一つです.海外の作品の挿絵って,日本のものと違う独特の味があって好きなのですが,この作品の挿絵も素晴らしいです.そしてこの作品の素晴らしいのは,料理がとにかくおいしそうなのですね.生クリームをたっぷりかけたプラムケーキ,焼きソーセージとザワークラウト,シュトロイゼル・ク

本をあまり読まない中高生に薦めたい10作品(その1)

学生の皆さんはそろそろ夏休みですね.そこで,本を少しでも読んでもらおうと,某ブログ界隈では,中高生にすすめる作品リストというネタが一部で盛り上がっているようです.面白そうなので,私もエントリを書いてみることにしました. 方針としては,普段あまり本を読まない中高生に対して,読書に興味をもってもらえるような作品(なおかつ,似たようなブログ記事で選ばれていないもの)を10作選んでおすすめするというものです.したがって,必然的にストーリーが面白く,難解でなく,かつ比較的短い作品が対象になるでしょう. しかしながら,普通に考えて,10作品程度でおさまるはずはないので,ぱっと思いつくものを優先し,今後折に触れ追加していくということにしたいと思います. では,以下に私が中高生にすすめる10作品をリストしてみたいと思います.特に,あまり本を読まない生徒さんを対象にしているつもりですが,適当かどうかは分かりません.また,アフィリエイトを入れると文字数制限を越えてしまったので,2部構成にしたいと思います.( その(2) はここ) (1) 我輩は猫である あまりにも有名で,作品の解説は必要ないでしょうが,最後まで読んだことのある人は少ないのではないでしょうか.漱石の漢籍や欧米文学の素養が,衒学的かつ落語的なユーモアで語られ,とにかく面白いです.三四郎をおすすめしようかと悩みましたが,本をあまり読まない中高生を対象とするのであれば,これのほうがいいのではないでしょうか.そして,漱石の作品の中で,私が最も繰り返し読んだ本はこの作品かもしれません. (2) どくとるマンボウ青春記 北杜夫の作品として,どくとるマンボウシリーズは有名ですが,その中で最も有名なのは,「どくとるマンボウ航海記」でしょう.しかしここでは,北杜夫の入門として,まずこの作品をおすすめしたいと思います.バンカラな旧制高校で著者が過ごした青春時代が,生き生きと,抱腹絶倒な形で,かつノスタルジーを呼び起こすように描かれています. したしもちろん,著者が過ごした青春時代は,精神的には必ずしも明るいばかりではありませんでした.北杜夫の自伝的作品については,そのうちこのブログても書いてみたいと思います. (3) 宇宙衛生博覧会 親としては,子供の健全な育成を願うものですが,しかし自らの中高生時代を振り返ってみれば,健全なる時代を過ごし