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人類が滅びるとき

以下のような記事があった: 人類史、迫る初の人口減少 繁栄の方程式問い直す 人類の爆発的な膨張が終わり、人口が初めて下り坂に入る。経済発展や女性の社会進出で、世界が低出生社会に転換しつつある。(以下略) https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA021H00S1A600C2000000/ 上の記事から引用: 世界人口は2064年の97億人をピークに減少する――。米ワシントン大は20年7月、衝撃的な予測を発表した。 50年までに世界195カ国・地域のうち151が人口を維持できなくなる。国連は「2100年に109億人となるまで増え続ける」と試算していたが、出生率が想定以上に落ち込む見通しだ。 こういう記事を読むと、いつも考えてしまうことがある。 人類が滅びるのは、戦争とか災害などが原因ではなく、少子高齢化のせいかもしれない。それは分からない。そして今の人類が滅びた後は、また新たな人類が誕生し、文明が発展していくが、いつかは滅びていく。宇宙の気も遠くなるような時間の中では、このようなことが繰り返されているのかもしれない。 そのように考えていくと、いつも思うのだ。一人の人生とは、何とちっぽけなものなのだろう。 それでも人は生きていかなければならない。そして人生とは、つまるところ、自分が納得できるかどうかなのではないか。 いずれにせよ、人類が滅びようが滅びまいが、それに比べれば一人の寿命ははるかに短い。そして、人間という存在がささやかなものであるからこそ、祝福されており、また、神の恵みがあるようにも思えるのである。

宇宙の無限と人間の小ささ

一週間ほど前になるが,以下のような記事を見かけた. ブラックホール、あと500年で衝突か 「超接近」発見 http://www.asahi.com/science/update/1201/TKY201012010175.html  約500年でぶつかるほど近くにある二つの超巨大ブラックホール(BH)を、国立天文台や岐阜大、名古屋大の観測チームが見つけた。重さは太陽の8億倍と12億倍。お互いの距離は0.02光年で、どんどん接近している。宇宙の歴史から考えると、500年は衝突直前に等しい。BHが衝突、合体して大きくなっていくという仮説の有力な証拠になりそうだ。1日付の米専門誌に掲載された。 急接近!衝突直前のブラックホール、初観測 http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20101130-OYT1T01171.htm  同天文台の井口聖准教授らは、2003年に発見したふたつのブラックホールが放出する電波を3年間以上にわたり観測。その結果、大きい方の質量は太陽の12億倍、小さい方は8億倍あることが分かった。電波の強度が変動する周期などから、双方の距離は0・02光年(1900億キロ)しか離れておらず、急接近していることも突き止めた。500年前後で衝突し、一つに合体すると予想される。 二つのブラックホールが衝突しつつあるという記事であるが,小さいほうのブラックホールでも太陽の「8億倍」(太陽の質量は,惑星や銀河の質量を表す単位として用いられる.参照「 太陽質量 」)で,それらは0・02光年(1900億キロ)「しか」離れておらず,500年後にぶつかるという衝突「直前」の状況にあるというから,いかにも天文学的な,スケールの大きい話である. このような,無限ともいうべき宇宙の大きさを実感できるサイトとして,以下のウェブページがある. Nikon | ニコン チャンネル | ユニバースケール https://www.jp.nikon.com/company/corporate/sp/universcale/ 私はこのサイトが好きで,ときどき訪問する.この映像を見ていると,宇宙の大きさが文字通り想像すらできないものであるということが感覚的に分かり,くらくらしてくる.同時に,この宇宙の大きさに比較して,我々人間が如何に小さな存在であるかということも実感...