投稿

3月, 2007の投稿を表示しています

Microsoft Word の検索・置換における書式オプション

イメージ
Lifehacker  の記事 MS Office Tip: Search and replace Word formatting  によって,Microsoft Word の検索・置換オプションに関する有用な知識を得たので,有名な話かもしれないが,自分の勉強のためにここに書いておきたい.なお,Lifehacker の当該記事は,以下のリンクの情報に基づいている: Quick Tip: Using MS Word’s Search & Replace on Formatting http://www.codejacked.com/quick-tip-using-ms-words-search-replace-on-formatting/ 現在のほとんどすべてのエディタは,検索・置換コマンドを提供しているが,Word では,検索置換文字列の書式(フォント,段落,スタイル等)を指定することが可能である.たとえば,太字の文字列1を,斜体の文字列2に変更するといったことが可能である.これを,順を追って説明していきたい.なお,以下では文字列を置換する場合を示す(検索の場合も同様). 1. 置換が必要な部分をドラッグして,ハイライト表示する(文書全体で置換を行う場合はこの操作は不要). 2. CTRL+H を押すことによって,検索・置換ダイアログウィンドウを表示させる(もちろん,メニューバーから「編集→置換」としてもよい).すると,図1のようなダイアログが表示される. 図1 3. 「オプション」ボタン(図1において,赤丸で囲まれているボタン)をクリックし,書式オプションを表示させる. 4. 検索する文字列を入力する. 5. 「検索・置換」ダイアログボックスの最下部にある「書式」ボタンをクリックして,検索する文字列のフォント(その他,段落やスタイル等を選択できる)を選ぶ. 6. 置換後の文字列を入力し,同様にして文字列の書式を指定する. ここまでの操作の例を図2に示す.ここでは,検索する文字列は,MS明朝フォントの「平成19年3月16日締切」という文字列で,置換後の文字列は,MS Pゴシック(太字)の「平成19年4月4日締切」という文字列である. 図2 7. 最後に,置換を行う. この機能の便利なところは,検索する文字列において,書式が異なるものは置換されないという点であ

John Backus (ジョン・バッカス)死去

もう一週間ほど前のことになってしまうが,Fortran の発明者として有名な John Backus (ジョン・バッカス)が死去したという.82歳であったとのことである. John W. Backus, 82, Fortran Developer, Dies http://www.nytimes.com/2007/03/20/business/20backus.html (現在このページは(無料)会員登録をしないと読めない) ジョン・バッカスの生涯や業績については,英語版の Wikipedia のページ ( John Backus ) よりも,上記のページの方が詳しい(また,日本語版の Wikipedia のページ( ジョン・バッカス )は英語版の当該ページの翻訳のようだ). 1か月以上前,本ブログの「 ジム・グレイ (Jim Gray) が行方不明に 」というエントリで,「計算機科学は比較的新しい分野で,黎明期の偉大な研究者が存命であることが多いが,最近ぽつぽつと訃報を聞くようになった」ということを書いた.実際,チューリング賞を受賞したような著名な研究者は,ほとんど存命である.例外は,たとえばダイクストラ ( Edsger Dijkstra )などであろうか.2002年に彼がなくなったのを聞いたときは,ある種の感慨を感じたものだった. Fortranの開発やバッカス・ナウア記法( Backus-Naur Form ,BNF)の考案など,バッカスは大きな貢献を行い,後のコンピュータサイエンスやプログラミングに多大な影響を及ぼした.私の世代では Fortran をメインに使うことはほとんどないが,それでも科学技術計算等,現在でも Fortran が主要言語である分野はいくつかある.いずれにせよ,バッカスは一つの大きな存在であり,その死に際しては,一抹の喪失感のようなものを感じずにはいられない. 大学学部の頃くらいまでは,このような感慨をもつことはほとんどなかったように思う.もちろん,先人の偉大な業績を見聞きして,すごいと思ったり,興味深く感じたりすることはあった.ただ,今のように,(大げさに言えば)自分の皮膚感覚に直接訴えてくるような,ひりつくような実感をもつことはなかった. このような思いを持つようになったのは,大学院に進んで,またその後,研究に従事し,ものづくり