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ブログ開設18周年と、たゆまず歩いていくということ

年末なので、恒例のブログ開設記念エントリを書いてみたいと思います。やはり一年に一度はこのエントリを書かないと、どうも落ち着かないので。まあこの手のエントリを書くのは Blogger では初めてなので、ご容赦ください。と言っても、来年以降も書くつもりですが(苦笑) それで本題ですが、このブログは、(今はない)ウェブリブログに 2005 年 7 月に開設し、そのウェブリブログの廃止にともなって、2022 年 8 月に Blogger に移転しました。ほとんど更新できていませんが、まだ今でも続いていると強弁することにすれば、かれこれ 18 年続いていることになります。 18 年。18 年か―。 民法改正があったので、18 歳は成年年齢になります。このブログが始まった年に生まれた人は、もう立派な大人なのです( 法務省:民法(成年年齢関係)改正 Q&A )。18 年という時間は、十分に長いということが言えるでしょう。 それくらい長い間なのだから、この 18 年、私にもいろんなことがありました。個人的のことはネットに(なるべく)書かないようにしているので、読者の方には意味不明でしょう。しかし私には、いろいろあった当時のエントリを読むと、胸をつかれることもあるのです。 それやこれやでこの 18 年を思い返してみると、どうしても人生ということに思いをはせてしまいます。人が生きていると、本当に、いろいろなしがらみや悩みが増えていきます。生きていくことは大変なことだと痛感することも少なくありません。そういうとき、太宰治の文章をよく思い出すのです。 鎖につながれたら、鎖のまま歩く。十字架に張りつけられたら、十字架のまま歩く。牢屋にいれられても、牢屋を破らず、牢屋のまま歩く。笑ってはいけない。私たち、これより他に生きるみちがなくなっている。                  「一日の労苦」(太宰治) 重りを体に鎖でつけられ、それを引きずりながら生きていく。それが人生ということなのでしょう。 そしてまた、漱石の手紙を思い出すのです。 牛になることはどうしても必要です。われわれはとかく馬になりたがるが、牛にはなかなかなり切れないです。僕のような老猾(ろうかい)なものでも、ただいま牛と馬とつがって孕(はら)める事ある相の子位な程度のものです。あせっては不可(いけま)せん。頭を悪く...

新しいブログの始まり: 最初の一歩

ウェブリブログから Blogger への移転が完全に終わりました。現時点でのページビューは 3,646 です。 いよいよこれが新しいブログの始まりです。と言っても、ブログの更新は相変わらずあまりできないでしょうが…。それでも新しいことを始めるのは心機一転、心が躍るような思いがしますね。 皆様今後ともよろしくお願い申し上げます。 だれでもキリストにあるならば、その人は新しく造られた者である。古いものは過ぎ去った、見よ、すべてが新しくなったのである。 コリント人への第二の手紙 5:17

ブログ17周年と「「晩年」に就いて」、そしてブログの終わり

これが、ウェブリブログで最後のエントリです。最後なので、恒例のブログ開設記念エントリも兼ねてみたいと思います。 以前からアナウンスがあったように、ウェブリブログは2023年1月31日をもって終了します。 ウェブリブログサービス終了(2023/1)のお知らせ: ウェブリブログ事務局 https://info.at.webry.info/202201/article_2.html そこで 先日のエントリ に書いたように、Blogger に移転します: Day in the Life (webry) https://dayinthelife-web.blogspot.com/ ただ、システムの違いから、Blogger に過去のコメントを移行することはできませんでした。せっかく本ブログにコメントしてくださった皆様には本当に申し訳ございません。どうかご了解いただけますと幸いです。 今後、あと一週間くらいで、Blogger へのリダイレクトを設定します。そうすると、本ブログはもう一切読めなくなると思います。しかし、過去のすべてのエントリは、上記 Blogger のブログで公開しています。 … では改めて、本ブログについて振り返ってみたいと思います。 本ブログに初めてのエントリを投稿したのは、2005年7月でした。それから現在まで、17年以上にわたって、ブログを続けてきました。残念ながら、頻繁には更新できませんでしたが…。 執筆時点での本ブログの記録は、以下のとおりです: 公開されたエントリ … 256本 下書き … 63本 ページビュー(PV) … 763,958 我ながら記事数は少なく、果たしてこれでブログを継続しているといえるのかと自信がなくなるほどです(苦笑)。しかしPVは、非常に多いとは言えないものの、当初私が予想したものよりは多いものでした。どんなきっかけであれ、私のエントリを読まれた皆様には感謝したいと思います。 また私は、ブログ開始当初から、細く長く続けていくことを方針としました。これは、私の人生における優先事項はリアルでの仕事とプライベートであり、ネットでの活動をメインにできなかったからです。そのため、あまり注目されたくなかったし、また、ネットの話題(特に炎上しているもの)には距離を置こうと考えていました。 結果として、尖った視点を持ったエキセントリックな内容は...

Blogger(Google)に移転します

先日のエントリ に書いたように、ウェブリブログが終了します。しかし、このブログは頻繁に更新していないものの、私自身はこれからもブログは続けていきたいと思っています。そこで、移転先を決めなければなりません。 その移転先ですが、「Blogger」(Google のブログサービス)に移ることにしました。移転先ブログの情報は、下記のとおりです: Day in the Life (webry) https://dayinthelife-web.blogspot.com/ Blogger を移転先とした理由は、長く続くと思われるブログサービスにしたかったためです。ブログを移転する作業は面倒くさくてたまらない。できる限りもう移転したくないのです。 Seesaa ブログであれば移行作業は簡単となっているようですが、その Seesaa ブログでも終了しないとは限りません。そもそもウェブリブログを選んだ理由も、NEC の子会社である Biglobe のサービスなら、ブログはずっと続くだろうと思ったからでした。といっても、ウェブリブログはかれこれ20年続いたので、十分といえば十分なのでしょうが。 もちろん Google はこれまでにさまざまなプロダクトを中止してきた会社ではあるので( Googleが中止してきたプロダクトやサービス一覧 )、Blogger だっていつまで続くかは分かりません。しかし、Blogger が終了したら仕方ありません、もうあきらめます。その先はまだ考えてませんが…。というより、もう考えたくありません(苦笑)。 なおブログ移転ですが、ブログ気持ち玉が移行できないのは仕方ないですが、コメントやトラックバックの移行も諸般の理由で断念しました。こんな過疎ブログにわざわざコメントしてくださった方々には本当に感謝しておりますが、どうかご容赦いただけますと幸いです。コメントなどのデータは、個人的に大事に保存しておきます。これに懲りず、ブログを移転しても、今後ともよろしくお願い申し上げます。

ウェブリブログがサービス終了

ウェブリブログが、2023年1月31日にサービスを終了することが発表された: ウェブリブログサービス終了(2023/1)のお知らせ: ウェブリブログ事務局 https://info.at.webry.info/202201/article_2.html ついに。 詳しくは17周年エントリに書くとして、取り急ぎエントリにしておきます。

答のない問いに答えるということ

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ブログのリハビリ期間である。 二カ月以上前に、以下のような記事があった: WEB特集 “答えのない教科書” のぞいてみませんか? | 教育 | NHKニュース https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210401/k10012949721000.html それで思うところがあったのでブログを書こうと思ったのだが、バタバタしているうちに時間も過ぎてしまい、エントリを書く気力も失せてしまった。ブログに限らず、鉄は熱いうちに打てということを痛感する。 そのエントリを書く気がなくなったが、せっかくなので簡単にまとめておくと、答のない問いに答えるということは、結局、人生を選択するということと同じ意味を持つのである。 T2 Trainspotting (2017) - Choose Life Scene (6/10) | Movieclips - YouTube 選択ということについては、次のエントリでまとめて書いてみたい。

生存確認エントリ

ブログをさっぱり更新してませんが、元気に生きてます。でも、こんなに更新しない年は初めてかな。 ブログに飽きたということは全くなくて、書きたいことは山ほどあります。ただ、このブログは丁寧に書きたいという気持ちが強くて、なのにまとまった時間が取れないと、ついつい気分が億劫になってしまうという感じでしょうか。なんだかんだで今年は忙しいし。 時間ができたら、再開したいと思います。すみません。短いエントリならちょこちょこ書くかも。

ブログ開設15周年と赤毛のアン

某所ですでに書いたことであるが、ウェブリブログは開設お祝いメールを毎年送っていたのだが、今年から送らなくなったようだ。そういえば、去年の14周年のときにはお祝いメールが送られてきたのだが、すっかり忘れていた。そんな体たらくなので説得力はないが、残念には思っている。 このブログでは、これまで開設メールが届くたび、その時の所感をエントリにしてきた。その習慣(というほどでもないが)が途切れるのも気持ち悪いので、今後は一年に一回、個人的にブログ開設記念エントリを書くようにしたい。自意識過剰とお叱りを受けるかもしれないが、まあブログなんて、自意識過剰の結果書くものである。というわけで、以下、恒例のブログ開設記念エントリである。 最初に、記録として書いておくと、このブログは今年の6月20日で15周年を迎え、PVは 677,302 くらいである。14周年では、PVは 586,026 だった。 それにしても、15年か――。綱渡りといえば大げさだが、なんとか生きてこられたというのが正直な実感である。 その間、自分の考え方も、年齢相応に変わってきた。それはさまざまな機会に感じることなのだが、たとえば、昨年ふとしたきっかけで、「赤毛のアン」を読むことがあった。そのときに、自分の変化を痛感したのである。なお、最近NHKでアンの外国ドラマの放送かあったようだが、偶然で、私は未見である。 私が新潮文庫の赤毛のアンを最初に読んだのは、中学生のときだっただろうか。そのときは、この小説がなぜ名作なのか分からなかった。端的に言えば、退屈にしか思えなかった。 そんな記憶があったので、赤毛のアンを再読したときも、期待はしてなかった。ところが、読了後の感想は、我ながら予想外だった。率直に言うと、ひどく感動してしまったのである。 たとえば、以下のような場面がある。マシュウとマリラの兄妹は、孤児院から男の子を一人引き受けることになった。しかし、マシュウが駅に迎えに行ったとき、実際にやってきたのはアンだったのである。事情を知らないアンは、孤児院から出る今後の生活に期待して、喜びに胸を膨らませる。しかし、家に連れて帰ったとき、アンは歓迎されなかった。マリラは、男の子を期待していたからである。アンは、マシュウとマリラが話すのを、黙って見つめるしかなかった。  この話がとりかわされている間、こども(注: アンのこと)は...

近況報告と新年の抱負

いつの間にかウェブリブログは、60日以上更新がないブログに強制的に広告を表示するようになっていた。それで思い出したのだが、以前以下のようなエントリを書いていた: ブログを三か月更新しなかった: A Day in the Life https://dayinthelife-web.blogspot.com/2015/03/blog-post.html つまり、ウェブリブログは、以前は三か月更新しなかったら強制的に広告を表示していたが、今はそれを60日に変更したということだ。今はどのブログサービスも厳しい状況に置かれているが、ウェブリブログも例外ではないということだろう。私はもう有料化もありうると考えており、どんな形になるかは分からないが、何とかブログサービスを継続してほしいと願うばかりだ。 さて、せっかくエントリを書く気になったところであるし、一年の始まりでもあるので、抱負とまでは言わないが、思いつくことを書いてみたい。 ずいぶん前から聖書通読を細々と続けていたが、それを何年も中断していた。これは私がクリスチャンではなく、信仰心がないのも原因の一つであるが、単に私が怠惰なことが最も大きな理由だろう。恥ずかしいことである。 そんな状況だったのたが、思うところがあり、去年また聖書通読を再開した。相変わらずとても理解しているとは言えないような読み方ではあるが、自分なりに考えたり調べたりしながら、続けていきたい。旧約聖書の通読は残り200ページ程度なので、普通の人だったら一か月もしないで読めるかもしれないが、志が低い私は、来年いっぱいを目標にしたいと思っている。 その後は新約聖書を通読して、それが終われば次は、聖書協会共同訳聖書を通読してみたい。聖書の通読は、私の生きている間は細々とでも続けるつもりである。そう考えてくると、大げさに言うと、心躍るような思いを感じてしまうのである。 ・・・ ということで、例によってまとまりのないことを書いてしまったが、最後に新年の抱負らしくまとめるために、新約聖書のピリピ書(またはフィリピ人への手紙)の第四章から引用しておきたい。 4 汝(なんぢ)ら常に主にありて喜べ、我また言ふ、なんぢら喜べ。 5 凡(すべ)ての人に汝らの寛容(くわんよう)を知らしめよ、主は近し。 6 何事をも思ひ煩(わづら)ふな、ただ事ごとに祈(いのり)をなし、願(ねがひ)...

エントリのURLについて

ウェブリブログのリニューアルに関してはだいぶ慣れたつもりでいたのですが、困惑したところがあったので、メモとテストがてらエントリにしてみたいと思います。 具体的には、ブログ記事の URL のつけ方についてです。先月、以下のようなエントリを書きました: アルジャーノンに花束を (ダニエル・キイス) https://dayinthelife.at.webry.info/201904/article_82deb1e9b0.html そのときは迂闊にも気づきませんでしたが、これは URL が変ですね。8月15日に公開した記事なので、従来システムならば、URL は .../201908/article_1.html のようになるはずです。これはバグかもしれないと思ったので、サポートに問い合わせてみました。 結論としては、「仕様」ということのようです。今回のリニューアルでは、エントリのURLのつけ方が変更されたとのことです。詳しくは下記 URL を参照してください: ブログ記事のURL: ウェブリブログリニューアルご案内ブログ https://how-to.at.webry.info/201905/article_32.html 簡単に言うと、記事を下書きにした時点で URL が決まるということです。うーん、いずれにせよ article_82deb1e9b0.html というのは変だとは思うのですが。 とにかく、私は、当該記事を4月の時点で下書きにしてほったらかしにして、8月になってようやく記事にしたということですかね。それは恥ずかしい。 まあ、私はこういうことをよくやります。特に書評エントリは、時間があって気分がのったときじゃないと書けないんですよね。結果として、下書きのまま放置状態になっているエントリが多くあります。反省して、なるべく早く記事にしたいと思います。 参考までに、記事の URL を(決まった範囲で)任意の文字列に変更する方法については、以下のエントリが参考になります: カスタム記事URL: ウェブリブログサポート https://support.at.webry.info/201907/article_kiji_003.html なお、いったん公開された記事の URL は変更できないということでした。そこで、本ブログの上記エントリの URL は、ずっとそのままです...

ウェブリブログのメンテナンス終了

ウェブリブログのリニューアルのための、メンテナンスが終了しました。そこで、テストを兼ねて、エントリを書いてみたいと思います。 (7/2) メンテナンス終了のお知らせ: ウェブリブログ事務局 https://info.at.webry.info/201907/article_2.html 上の記事のコメント欄では、ユーザからの反応が非難囂々で、苦笑してしまいました。まあ、何でも新しいシステムに更新するときには、ユーザの拒否反応は強いものですが。 ただ、確かに現段階ではいくつかバグがあるような気がします。たとえば、下書きを保存したときに、blockquote の部分が欠けてしまうようです。あと、Chrome で見ると、右のカラムのカレンダーで、土曜のカラムが見えません。さすがにこれはちょっとなあ。 他にもあるようですが、これは私が新システムに慣れていないせいによる、単なる勘違いの可能性もあります。 しばらくは混乱が続くと思われるので、様子見かな。 (追記: 2019年7月4日) やはりいろいろと不具合はあったようです。 (7/3)メンテナンス後の不具合修正のお知らせ: ウェブリブログ事務局 https://info.at.webry.info/201907/article_3.html (追記: 2019年7月6日) CSS を少しだけいじりました。今回の修正は気に入っています。しかし、アクセス解析は昔の形式に戻してほしいなあ。記事ごとに今までのアクセスの総数が分からないと、がっかり。

ウェブリブログのリニューアル

ウェブリブログがリニューアルするそうなので、メモを兼ねてエントリにしたいと思います。 事務局からのアナウンスは以下のとおりです: 【重要】大規模メンテナンス(6/4)およびリニューアルのお知らせ ウェブリブログ事務局/ウェブリブログ https://info.at.webry.info/201905/article_1.html ウェブリブログリニューアル後の機能のご案内 ウェブリブログ事務局/ウェブリブログ https://info.at.webry.info/201905/article_2.html 改善される機能で、ブログの見た目が変わりそうなものは、アップロード、文字数上限、デザインテンプレートなどの変更でしょうか。一方で、アクセスカウンタ、トラックバック、気持ち玉などの機能は廃止されることになりました。 多くのユーザにとっては、気持ち玉の廃止が問題のようです。上記のアナウンスにおけるコメントを見ても、人気のある機能であることが分かります。ウェブリブログの特徴であると言えるのではないでしょうか。 一方で、私にとっては、アクセスカウンタの廃止がもっとも残念ですね。記事ごとにアクセスカウンタを設定できるブログサービスは、ウェブリブログ以外にはあまりないのではないでしょうか。お気に入りの機能だったので、廃止されるとなると、淋しい気がします。 トラックバックの廃止は、時代の流れですかね。はてなも、ダイアリーからブログにサービスが移行するとき、トラックバックが廃止されました。しかし、トラックバックといえばブログの華というべき機能で、それを廃止とは、やはり淋しい気がしますね。 全体としては、ウェブリブログらしい機能がなくなっていくようなリニューアルといえるでしょうか。 こうしてみると、ブログを取り巻く環境が随分変わったなとつくづく考えさせられます。それについては今までも書いてきたので、繰り返しませんが。 まあ、リニューアルしてくれるだけでも有難いとも言えますね。あまり運営サイドから放置されても、不安になりますから(苦笑)。 私については、ブログを書くことは楽しいので、どんな状況になっても、こつこつと書き続けるつもりです。関係する皆様、引き続きどうぞよろしくお願いいたします。 (関連エントリ) ブログが終わりつつある時代に (追記 2019年5月30日) 実施日は延期さ...

ブログが終わりつつある時代に

もう旧聞に属するかもしれないが、ブログのエントリにしておきたい。 今年の2月28日に、Yahoo!ブログの終了がアナウンスされた: Yahoo!ブログ サービス終了のお知らせ https://promo-blog.yahoo.co.jp/close/index.html Yahoo! Geocities も、この3月末で終わる: サービス終了のお知らせ - Yahoo!ジオシティーズ https://info-geocities.yahoo.co.jp/close/ これらのアナウンスを読むと、いろいろな思いが去来する。ブログは冬の時代と言われて久しいが、最早それも過ぎて、いよいよブログも終わりのフェーズに入ったということだろうか。長かった平成もこの四月で終わることを思えば、ブログが終わりつつあるという感慨もますます強くなる。 実際、note などのごく少ない例外を除けば、ブログを書く人は本当に減った(note は、古い意味でのブログとはまた違うような気がする。それはむしろいいことなのかもしれないが)。 昨今の状況を見てみると、本ブログをホストしているウェブリブログも、いつ閉鎖するか分からない。しかし、ウェブリログは、むしろよく頑張ってサービスを提供してくれたと言えるのではないか。仮に今サービスが終了するとしても、感謝の念しかない。 こうした、ブログを取り巻く状況に思いを巡らせると、私も、ブログに対する姿勢を変えなければと思うようになってきた。より具体的には、なりふり構っていられない、書きたいことはなんでも書かねばという、いわば焦りにも似たような思いである。現在は、ウェブリブログに限らず、どんなブログサービスも、いつ終了してもおかしくないというような状況である。今書かなければ、その機会は失われてしまうかもしれない。 たとえば、私は、ブログに書かないと決めたテーマがある。ネガティブなこと、より広く言えば、人間の闇に関することなどだ。これらは、人間というものの一つの真実であり、文学のテーマでもある。しかし、こうした内容については、このブログで触れることを意図的に避けてきた。それは、誤解を招くのを恐れず言えば、私がこのブログで扱っていきたいテーマとはそぐわないからである(これついてはたびたび書いてきたが、たとえば「 ブログ開設12周年と,今後ブログに書いていきたいこと 」...

ブログ開設13周年と「懶惰の歌留多」

もう半年も前の話になるが、今年の6月に、以下のような毎年恒例のメールが来た。 日付: 2018/06/18 8:04 件名: 祝ブログ開設13周年! ○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●  ブログを開設してから、もうすぐ13周年!! ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○ ウェブリブログに登録してから、あと2日で13周年になります。 ウェブリブログ事務局のまーさです。 ご利用いただき、ありがとうございます!     A Day in the Life       http://dayinthelife.at.webry.info/ この13年間にあなたのブログで生み出された訪問回数は・・・     530733 件 になります。 時機を失した感はあるが、本ブログの一年の区切りに、なぜ私はブログを書くのかといったエントリをまとめるのが恒例であった。しかし、大したブログでもないのに、そんなエントリを書くのも滑稽である。そこで、もっと気楽にエントリを書いてみたい。 すると、年末ということもあり、今年一年のことが胸に去来する。今年は本当にいろいろあった。私の人生でも強く印象に残る一年になるだろう。その結果、仕事の成果を残したいという渇きにも似た思いが胸に刻まれることにもなった。 このような思いを感じるとき、太宰治の「懶惰の歌留多」という作品のことを思い出す。 「懶惰の歌留多」は、文学的には評価されていないだろう。文中にあるように、締め切り間際に書き上げた、駄文と言えないこともない。しかし、そこには、太宰の小説家としての苦闘や苦悩を、窺わせるものが確かに存在するのである。 たとえば、以下のような文章がある。 苦しさだの、高邁だの、純潔だの、素直だの、もうそんなことは聞きたくない。書け。落語でも、一口噺でもいい。書かないのは、例外なく怠惰である。おろかな、おろかな、盲信である。人は、自分以上の仕事もできないし、自分以下の仕事もできない。働かないものには、権利がない。人間失格、あたりまえのことである。 文章を紡ぎだすときの身悶えするような悪戦苦闘の中で、自らを奮い立たせようとする。それはまさに、創造の苦しみに他ならない。 そして、創造の煩悶ののちに、太宰はある境地に達したかのように見える 戦争...

ブログ開設12周年と,今後ブログに書いていきたいこと

他にネタはないのかと読者から叱責を受けそうではあるが,恒例のエントリである.いやもちろん,書いてみたい話は他にもあるのだけど,時間もないし,それを書くにしても,とくにかくこのネタを書かないと,次にいけないような気がするので…. それはともかく,本ブログもとうとう12周年である. 日付: 2017/06/18 8:03 件名: 祝ブログ開設12周年! ○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●            ブログを開設してから、もうすぐ12周年!! ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○ ウェブリブログに登録してから、あと2日で12周年になります。 ウェブリブログ事務局のまーさです。 ご利用いただき、ありがとうございます!     A Day in the Life       http://dayinthelife.at.webry.info/ この12年間にあなたのブログで生み出された訪問回数は・・・     487439 件 になります。 なんともう,半年前に送られてきたメールである. いつも同じような感慨を受けるのであるが,月日が経つのは本当に早いものだ.本ブログも,とうとう干支が一回りしてしまった.そして今年は,個人的には高低差がかなり大きい年だった.ここ5年くらいでは,もっとも激動の一年だったように思える. そんな年でもネットは続けてきたし,何度も言っているように,ネットで私が最も大事にしたいのは,本ブログであると思っている.ということで,この恒例エントリを書くときには,その理由は何か,ということをぼんやりと考える.それに関して,今回のエントリでは,詩人の文章について,まとまりなく書いてみたい. たいていの詩人は,詩とは何か,なぜ詩を書くか,といった本や文章を書いている.谷川俊太郎などはその最たるものだ.それは,詩人が,詩というものに真摯に対峙し,そして格闘しているからであろう.そして,私は,詩は分からないけれども,詩人のそうした文章を読むのがとても好きだ. ここでは,そうした文章の例として,リルケの「若き詩人への手紙」(高安国世訳)から引用したい. Wikipedia ...

ブログ11周年と文章を書くということ

恒例となった記事を書いてなかった.思い立ったが吉日ということで,いま書いてみたい. 以下のメールが届いたのは,今年の6月である.はやくも4か月もたってしまった. 日付: 2016/06/18 8:03 件名: 祝ブログ開設11周年! ○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●            ブログを開設してから、もうすぐ11周年!! ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○ ウェブリブログに登録してから、あと2日で11周年になります。 ウェブリブログ事務局のまーさです。 ご利用いただき、ありがとうございます!     A Day in the Life       http://dayinthelife.at.webry.info/ この11年間にあなたのブログで生み出された訪問回数は・・・     446240 件 になります。 毎年恒例のこのメールが届くと,なぜ私はブログを書くのか? といった,他人にとっては果てしなくどうでもいいことを,ついつい考えてしまう.それにしてももう11周年か…. はっきり言えば,ブログを書くといった行為は,無駄である.社会人になれば分かるように,最も貴重なリソースは,お金ではなく時間だ.ブログを書くような時間があれば,仕事をするなり勉強をするなり家族のために時間を費やすなりすればいいではないか.それなのになぜブログを書くのをやめられないのか. こう考えてくると,去年のこの恒例記事でも少し触れたように,私は愛読する高村光太郎のことを思い出す.具体的には,「自分と詩との関係」という短いエッセイの,以下のような文章である.青空文庫から引用する.  私は何を措(お)いても彫刻家である。彫刻は私の血の中にある。私の彫刻がたとい善くても悪くても、私の宿命的な彫刻家である事には変りがない。  ところでその彫刻家が詩を書く。それにどういう意味があるか。以前よく、先輩は私に詩を書くのは止せといった。そういう余技にとられる時間と精力とがあるなら、それだけ彫刻にいそしんで、早く彫刻の第一流になれという風に忠告してくれた。それにも拘(かかわ)らず、私は詩を書く事を止めずに居る。...

RSS登録変更のお願い

本ブログをご覧くださり,大変ありがとうございます. もうアクセスレポートを見なくなって随分になり,気づくのが遅れて大変申し訳ありませんが,feedburner 経由で本ブログのRSS登録をされている方がいらっしゃるようです.しかしながら,最近このRSS経由で本ブログにアクセスしようとすると,エラーが出るようです(feedproxy経由のURLを吐くから?). どなたか存じませんが,具体的には, http://feeds.feedburner.com/at/webry/info?host=dayinthelife というURLでRSSを登録されていらっしゃる方です.その他,feedproxy 経由で登録されている方もエラーが出るかもしれません. RSS経由で本プログを読んでいる方で,もしエラーが出るような場合は,お手数をおかけして大変恐れ入りますが,RSSでの登録を以下のURLに変更お願いできませんでしょうか. http://dayinthelife.at.webry.info/rss/index.rdf どうもご迷惑をおかけしまして大変申し訳ありません.今後ともどうか本ブログをよろしくお願い申し上げます.

ブログ開設10周年となぜブログを書くかということ

ウェブリブログから年に一回の恒例のメールが送られてきましたので,恒例のエントリを書いてみたいと思います. 日付: 2015/06/18 8:03 件名: 祝ブログ開設10周年! ○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●            ブログを開設してから、もうすぐ10周年!! ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○ ウェブリブログに登録してから、あと2日で10周年になります。 ウェブリブログ事務局のまーさです。 ご利用いただき、ありがとうございます!     A Day in the Life       http://dayinthelife.at.webry.info/ この10年間にあなたのブログで生み出された訪問回数は・・・     394860 件 になります。 (以下略) なんと,このブログも,開設10周年となりました.10年! …感慨深いというよりも,呆然とするような時間がたってしまいました. もちろん,数ヶ月前に「 ブログを三か月更新しなかった 」というエントリを書きましたし,ここ五年くらいは月に一本を下回る頻度でしか更新してないので,本当に続いているかどうかは私自身大いに疑問ではあります.しかしながら,ブログをやめるつもりは全くなく,細々ながらも書いていくつもりなので,続いていると強弁したいと思います. それにしても,なぜこんなに長く続けてこられたのか.なぜブログを書くのか.ブログの世界は死屍累々で,面白かったのにすっかり更新されなくなったブログは,数知れないほどです (逆にいうと,つまらない内容だからこそ長く気楽に続けてこられたのかもしれない).私は日記のたぐいは文字通り三日坊主で,このブログを開設したときも,こんなに長く続くとは予想すらしませんでした. 結局ブログを書くということは,やはりある種の創作意欲や衝動の発露であるとはいえると思います.そうしたことは,小説家や詩人がときに書いたりしており,たとえば高村光太郎の「自分と詩との関係」などの文章を思い出すのですが,ここでは芥川龍之介の「はっきりした形をとるために」という小文から引用したいと思います.これは,編...

ブログを三か月更新しなかった

本ブログをホストしているウェブリブログは,3ヶ月更新のなかったブログに強制的に広告を表示するような仕様となっているようだ.意図しない広告が本ブログのトップページに表示されていることから,ウェブリブログのそうした機能に気がついた.同時に,自分が3ヶ月もブログを更新していないことに気がついた. そもそも,更新の終わったブログを維持するのにもコストがかかることから,それをいくらかでも補填するために,ブログサービスが,更新の終わったブログに広告を表示させることは,リーズナブルな対応であるとは考えられる.ウェブリブログ同様,他の多くのブログサービスも,同じような処理を行っている.そして,ブログが更新されなくなったと判断される一つの基準が,3ヶ月更新されなかったということだろう.おそらく,3ヶ月更新されなかったブログは,高い確率で,その後も永遠に更新されることがないのだろう.私も,これまで楽しみに読んできたブログが突然更新されなくなったり,閉鎖されてしまったりした状況を何度も見てきた. そして,本ブログも,そのような死んだブログとみなされてしまった.運営は,強制的に広告を表示することによって,本ブログが生きているか死んでいるか試したのである.おーい,まだ生きてるかあ? ここで多くの更新の途絶えたブログはそのような問いかけに返事をしない.ただのしかばねになってしまうのである.そして,一旦,ただのしかばねになったら最後,ブログ運営によって広告を表示され続け,無残な姿のままインターネットの暗い海を永久にただようばかりになってしまうのだ. もともと本ブログは更新頻度が低いが,それでも,自分としては継続しているつもりであり,そう強弁することができる程度にはブログを更新してきたつもりだった.といっても,ここ数年はほぼ1ヶ月に1回程度だったが.今年度は特に忙しく,その更新頻度すら維持できなかったということだ. しかも,よりによって今年は,本ブログを開始してから10年目というアニバーサリーな年である.そうした年に,本ブログのレーゾンデートルを試されてしまったのだ.それは,あたかもボクシングの試合によくある情景のようである.日々の膨大な瑣末事に押しつぶされて,身も心もぼろぼろになってしまって生きる方向性すら見失いがちになってしまった中年のおっさんたる私に,ボクシングのレフリーが確認しているのであ...

ブログ開設9周年と「水仙」(太宰治)

先月,ウェブリブログから恒例のメールが送られてきた. 日付: 2014/06/18 08:03 件名: 祝ブログ開設9周年! ○━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━●            ブログを開設してから、もうすぐ9周年!! ●━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━○ ウェブリブログに登録してから、あと2日で9周年になります。 ウェブリブログ事務局のまーさです。 ご利用いただき、ありがとうございます!     A Day in the Life       http://dayinthelife.at.webry.info/ この9年間にあなたのブログで生み出された訪問回数は・・・     349162 件 になります。 (以下略) 個人的にはこのネタもそろそろマンネリのような気がしてきたのだが,考えてみれば,1年に1回このネタを書くだけだし,何年か続けてきたネタではあるので,今年も何か書いてみたい. とにもかくにも,ブログ開設から9周年というような話を聞くと,よくも続いたものだと思う.もちろん,更新頻度は年々低くなってきているので,これで続けていると主張するのは恥ずかしいような気もするけれども,ブログを止めるつもりは全くなく,時間さえあれば書きたいことはまだいろいろとあるので,続けていると言ってもそれほど罰は当たらないだろう. 実際,このブログの管理ページでも,途中まで書いたエントリはいくつもあるし,また,ブログのネタを evernote にメモしてたりはするのである.しかし,当初は面白いと思った内容でも,多忙などのせいで放置すると,次第に面白いとは思えなくなってくる.そこで記事を書く気まで失せてしまうことはよくある. …というのが,ブログを放置してしまう大きな理由の一つであるが,せっかく9周年記念メールも送られてきたことであるし,それをいいきっかけとして,頑張って一つのネタを蔵出ししてみたい.それは,はてな匿名ダイアリー(通称増田)に,3月の終わりごろに投稿された,以下のようなエントリである.もうかれこれ4か月前のことである. 2014-03-20 ■好きな子が お弁当の揚げ物の下に...