Amazon 「なか見!検索」開始

いろいろなところで話題になっているが,Amazon Japan が書籍全文検索のサービスを始めた:

「なか見!検索」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/tg/browse/-/15749671/


「なか見!検索」というのは,米国Amazon が既に開始している「Search Inside!」の日本語版で,「Intel Inside」の訳が「インテル 入ってる」であるのと同様,ほどよく脱力感があるサービス名ではある.それはともかく,ITmedia の記事(「事前に本の中身をチェック Amazon.co.jp、書籍全文検索を開始」 )によれば,現在和洋書13万冊以上が対象で(出版社は限定される)あるとのこと.また,閲覧できるのはヒットした箇所の前後2ページのみ、さらに,様々な検索を繰り返しても全ページの閲覧はできない等,著作権保護にも配慮がなされているということである.私はよくアマゾンで書籍を購入するが,これからは購入前に内容をある程度チェックできるわけで,大変嬉しいサービスである.


一方,このようなサービスを始めそうなので思いつくのは,やはり「地球上のすべての情報をインデックス化する」ことを標榜する Google である.実際,Google は書籍を全文検索を可能にさせる「Google Print Publisher Program」,「Google Print Library Project」などを実施している.ただ,やはりこれも ITmedia の記事によれば,後者の「Print Library Project」の方はいろいろともめているようだ:


[WSJ] Google、書籍スキャン再開へ――絶版書籍を中心に
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0511/01/news082.html


特許や著作物については当然その権利保有者の権利は尊重されなければならないが,実際の研究開発や使用場面でそれが様々な問題となることが多い.ただ,セキュリティの研究では,そういった相反する要求を如何に満たすかというところに主眼があり,チャレンジングで面白いところである.


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