ブログ一周年 (+2か月),持続ブログを目指して

このブログを始めたのは,昨年の7月である.早いもので,それから1年2ヵ月たった.区切りは余りよくないが,ここで全体のアクセス状況を簡単にまとめておきたい.全体で2万弱のアクセスしかないこのようなブログで,アクセス状況などまとめても失笑を買うだけかもしれないが,将来の自分が読み返して面白く思うのはこのようなエントリだと思うので,読む方がいらっしゃったらどうかご容赦されたい.


まず,掲載したエントリ数は以下のようになる.


期間記事数
2005年7月4
2005年8月11
2005年9月5
2005年10月6
2005年11月9
2005年12月4
2006年1月6
2006年2月3
2006年3月3
2006年4月4
2006年5月3
2006年6月3
2006年7月4
2006年8月4
合計69


まとめた自分が苦笑してしまうくらい,少ない記事数である.しかし事実だから仕方ない.もう少し多く書きたいとは思うのだが,私の場合一つの記事を書くのにかなり時間がかかってしまうので,これからもこれ以上のペースで書くことは難しいだろう.


全体のアクセス状況は以下の通りである.


アクセス数
トップ,月別,テーマ別ページ合計7132
記事ページ合計12258
ブログ全体19390


人気のあるブログでは,これより一桁も二桁も多いアクセスがあることだろう.しかしこれも事実だから仕方がないことである.ただ,このブログのような偏った内容で,2万ものアクセスがあったということは,大変ありがたいことだと思う.


アクセス数の多い記事をまとめると,以下のようになる.


記事アクセス数
それから (夏目漱石)1146
蛍川 (宮本輝)817
青が散る (宮本輝)783
イカロス (三島由紀夫)572
掌の小説 (川端康成)531


このブログでアクセスが多いのは,書評ということになるようだ.私の場合,書くのが遅いので,書評一つ書くのに最低でも5,6時間はかかる.休日の午後がまるまるつぶれるような感じである.したがって,このブログに書いた書評はすべてそれぞれ思い入れがある.上記の「それから」の記事も,うんうん唸りながら書いた記憶がある.この記事は一部ネタばれのようなところがあり,どうしようか迷ったところもあるのだが,古い小説なのでいいだろうということで勢いで書いてしまった.それがよかったのかもしれない.しかし,その他の書評は,なるべくネタバレにならないように注意して書いている.また,この「それから」の記事は,サーチエンジン経由のアクセスが多い.読書感想文の課題のための,ネタ探しのアクセスが多いのかもしれない.いずれにせよ,いまだに夏目漱石の人気が高いのには驚かされる.さすが国民作家ということだろうか.


本ブログのような無名ブログでも,1年以上続けていれば(頻繁に更新しているわけではないが)それなりに感慨はあるし,上記のようにまとめてみれば,少なくとも自分にとっては興味深い.


ブログを続けていくということについて,以前,情報考学 Passion For The Futureのページに面白い情報があった.


1000エントリ達成記念 持続可能なブログ会議http://www.ringolab.com/note/daiya/archives/004537.html


上記では,365個以上の記事を持つブログを,「持続ブログ」と定義している.そして,国内110万ブログ,4800万エントリについて調査を行った結果が,http://glink.jp/files/BlogSustainability060615.pdfにまとめられている.これが大変興味深い.


  • 持続ブログは,全体のわずか1%程度(365エントリ以上あるのは,1万ブログくらい)

  • ブログの2割程度は三日坊主で終わる

  • 持続ブログは,そうでないブログより平均1.5倍タイトルが長い(平均15文字)

  • 持続ブログは,そうでないブログより平均1.7倍本文が多い(平均1700文字程度)


持続ブログは,呼んでもらう工夫をしている,より多くの情報がある,などの傾向があるようだ.要は,情熱を持って記事が書かれているようなブログということだろう.そして,そういうようなブログは数少ないということが読み取れる.


上記の定義によれば,本ブログは持続ブログには当てはまらないが,記事を書く意欲はまだまだ旺盛にあるつもりである.私にとっては,ブログの記事を書くことは大変楽しい作業である.ただ,世の中にはブログ以外にも面白いことが多々あり,ブログだけに時間を割くわけにはいかないのが残念である.上記の定義でいけば,持続ブログとして認められるにはあと4年くらいかかりそうであるが,マイペースで続けていきたいと考えている.


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