Microsoft Word の検索・置換における書式オプション

Lifehacker の記事 MS Office Tip: Search and replace Word formatting によって,Microsoft Word の検索・置換オプションに関する有用な知識を得たので,有名な話かもしれないが,自分の勉強のためにここに書いておきたい.なお,Lifehacker の当該記事は,以下のリンクの情報に基づいている:


Quick Tip: Using MS Word’s Search & Replace on Formatting
http://www.codejacked.com/quick-tip-using-ms-words-search-replace-on-formatting/


現在のほとんどすべてのエディタは,検索・置換コマンドを提供しているが,Word では,検索置換文字列の書式(フォント,段落,スタイル等)を指定することが可能である.たとえば,太字の文字列1を,斜体の文字列2に変更するといったことが可能である.これを,順を追って説明していきたい.なお,以下では文字列を置換する場合を示す(検索の場合も同様).


1. 置換が必要な部分をドラッグして,ハイライト表示する(文書全体で置換を行う場合はこの操作は不要).

2. CTRL+H を押すことによって,検索・置換ダイアログウィンドウを表示させる(もちろん,メニューバーから「編集→置換」としてもよい).すると,図1のようなダイアログが表示される.


図1


3. 「オプション」ボタン(図1において,赤丸で囲まれているボタン)をクリックし,書式オプションを表示させる.

4. 検索する文字列を入力する.

5. 「検索・置換」ダイアログボックスの最下部にある「書式」ボタンをクリックして,検索する文字列のフォント(その他,段落やスタイル等を選択できる)を選ぶ.

6. 置換後の文字列を入力し,同様にして文字列の書式を指定する.


ここまでの操作の例を図2に示す.ここでは,検索する文字列は,MS明朝フォントの「平成19年3月16日締切」という文字列で,置換後の文字列は,MS Pゴシック(太字)の「平成19年4月4日締切」という文字列である.

図2


7. 最後に,置換を行う.


この機能の便利なところは,検索する文字列において,書式が異なるものは置換されないという点である.たとえば上記の例では,「平成19年3月16日締切」という文字列であっても,そのフォントがMSゴシック等であれば置換されない.また,置換される場合は,もちろん,文字列や書式も指定したものになる.


恥ずかしながら,Word にこのような機能があることは全く知らなかった.私は,論文や文書作成ツールとしてはいまだに Emacs と LaTeX をメインに使っており,Word はついつい敬遠してしまう.だが,報告書等で Word を指定されることもあるので,ここ数年は Word を使うことも多くなった.まだ苦手意識は消えていないのだが,Word には便利な機能がいろいろと備わっていることは認めざるを得ない.また便利な使い方があれば,勉強のためにもこのブログに書いていきたい.



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