ブログ20周年最後の日の更新

今年は、本ブログが開設してから 20 周年である(本ブログが開設したのは2005年7月くらいであるから、正確に言うと、2025年6月くらいで20周年で、今はもう20年と半年くらい)。しかし、20周年にも関わらず、忙しさのあまりに、本ブログはまったく更新していない。開店休業状態。今年はさすがに恒例の20周年記念エントリを書こうと思っていたのだが、それすらできなかった。

とにかく時間がないのである。もはや、facebook, twitter(現X)、note ですらまともに更新できていない。うーむ。

しかし20周年なのにまったく更新できないのもさびしい気もするので、アリバイがわりに、メモのような内容を一つエントリにしてみたい。


以下のようなエントリがあり、思うところがあった:

昔ひどいイジメをしていた人が家庭を持って、職場では評価されているのを見ると、神様なんていないんだなって思う話→「人生不公平しかない」「必ず報いがある」 - posfie
https://posfie.com/@taimport/p/K1eDB8k


そのコメント↓

https://b.hatena.ne.jp/entry/s/posfie.com/@taimport/p/K1eDB8k


そして、上記エントリとは趣旨が違うかもしれないが、私も同じように悩むことはあるのである。それを簡単にいえば、以下のようになるだろうか。

我ながら、随分と馬齢を重ねてきた。そして、だからこそしみじみ分かるのだが、世の中は、予想もできない理由で、うまくいかないことが本当に多い。なんでかなあ。ため息がでてくる。

自分としては、必死にやってきたつもりだった。しかし、目標からだいぶずれ、いつのまにかこの年になってしまったというのが正直なところだ。

結論として言えるのは、人生は生きづらかったということだ。むしろ生きづらいことこそ人生の常態といえるのかもしれない。

ましてや昨今の世界情勢は、不安定さを増すばかりである。また日本に限っても、大地震の恐怖は消えることはない。そして、ここには書けないが、私にはプライベートでの悩みは尽きない。とにかく不安と二人三脚で、生きてきたといえば大げさだろうか。

私の悩みなど大したことはないかもしれないが、それでもこのようにして生きていれば、頭をもたげてくる思いはある。つまり、神はいるのか、いないのか。


少なくともキリスト教に限っても、私はクリスチャンではないので、分からない。不謹慎ではあるが、人口に膾炙する言葉として、神が死んだと言われれば、そんな気もするくらいである。


しかし、このように考えてきたとき、私は、いつも聖書の有名な一節を思い出すのだ:


12:9 ところが、主が言われた、「わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたしの力は弱いところに完全にあらわれる」。それだから、キリストの力がわたしに宿るように、むしろ、喜んで自分の弱さを誇ろう。 12:10 だから、わたしはキリストのためならば、弱さと、侮辱と、危機と、迫害と、行き詰まりとに甘んじよう。なぜなら、わたしが弱い時にこそ、わたしは強いからである。


これは、コリント人への第二の手紙の 12:9 から 12:10 で、聖書の中でも私が最も心惹かれる言葉の一つである。


しかしこうしてあらためて見ると、やや読みづらい文章ではあるので、僭越ながら私が少しわかりやすい文章にしてみたい:


神の恵み(あるいは救い)はすでに十分なほどに私に与えられ、満たされている。そして、神の力は、私の弱さにこそ現れる。だから私は、自らの弱さ(と迫害等)を受け入れ、むしろ誇ろう。なぜなら、私が弱いときにこそ、キリストの力が私に宿り、私は強いからである。


そして、この文章を読むと、私はいつも心を打たれてしまうのである。


私には、神の恵みはすでに十分なほどに与えられている。そして、私は「弱い」ことを自覚している。しかし逆説的に、その弱さにこそ、強さというものが体現される。それを神というべきかどうかは私には分からない。しかしこのように考えることで、私には、もう少しだけ、このろくでもない世の中を生き抜いてみようという力が湧いてくるのである。

そして、いろいろ暗くなるようなことを書いてしまったが、客観的に見れば、長い間の苦闘を経て、ようやく芽が出てきそうな流れはある。まだまだこれからだ。まだまだやれるし、戦える。とにかくあきらめないで、一歩一歩前に進んでいきたい。


------------------------


20年という時間は、あっという間でした。ブログに限っても、もう少し書きたかった。少なくとも 20周年記念エントリは、あらためて書いてみたいと思います。


では皆様、よいお年をお迎えください!



コメント

このブログの人気の投稿

LaTeX メモ - 数式における「|」 (縦線, vertical bar)の扱い(その2)

I was born (吉野弘)

LaTeX メモ - ディスプレイスタイルの数式について

へんろう宿 (井伏鱒二)

英語論文や発表でよく見かける略語