投稿

通貨変換,為替レートに関するウェブページ

私は本ブログの他にもブログを書いているが,そこのアクセスログの referer の項によれば,「通貨変換」というキーワードで検索して来られる方が多いようだ.しかし,そのブログに通貨変換に関して特に有用な記事があるわけではなく,申し訳ないような気がしていた. 為替レートや,通貨の変換ツールについては,以前必要に迫られて少し調べたことがある.せっかくなので,ここに簡単にまとめておきたい. 通貨変換については,以下のページが最も有名だろう. Universal Currency Converter http://www.xe.com/ucc/ 上記のページはスタンダード版であり,そこからたどれる Full Universal Currency Converter  では,世界の250以上の地域の180以上の通貨の変換が可能である.通貨の変換や為替レートについては,このページだけで十分だろう. また,以下のページも情報が充実している有名サイトである. Currency Converter, Currency Exchange, Currency Exchange Rates http://www.gocurrency.com/ さらに,海外の Yahoo! Finance  の通貨変換のページも有用である. Currency Converter - Yahoo! Finance http://finance.yahoo.com/currency このページでは,変換結果とともに過去5年分までの為替レートの変動をグラフ表示でき,過去の変動の傾向を一望できて非常に便利である. 上記 Yahoo! Finance の日本語版は,下記のページだろうか.日本語版はほとんど使わないのでよく分からないが,英語版の Yahoo! Finance の方が便利なように見える. Yahoo!ファイナンス - 外国為替情報 http://quote.yahoo.co.jp/m3 扱っている通貨の種類が多い日本語サイトとしては,下記のページがある: Bloomberg.co.jp: マーケット http://www.bloomberg.co.jp/markets/ また,日本語の便利なページとしては,以下のページが挙げられる.さまざまな通貨単位を一度に見たいとき便利なインターフェー...

LaTeX メモ - ディラックの記法と cases 環境

イメージ
先日の記事 ( 上極限の記法 (LaTeX) ) に引き続き,LaTeX の使い方についてメモしておきたい. ディラックの記法 量子力学で,量子の状態や内積を表現するために便利なディラックの記法(ブラケット記法, Bra-ket_notation ) というものがある.LaTeX でこの記法を使おうとするとき,ケットベクトルやブラベクトルはそれぞれ \left|\varphi\right\rangle , \left\langle\psi\right| と簡単に書けるのだが,ブラケット(内積)がうまくいかなかった.たとえば, \left\langle\varphi|\frac{\psi}{a}\right\rangle などとやっても,中の「|」の高さが調節されない(図1参照). 図1 「|」の高さを式全体の高さに合わせるのは難しく,いろいろと試行錯誤していたのだが,最近 braket.sty というスタイルファイルがあることを知った (「bracket」ではなく「braket」であることに注意されたい).私のシステムでは, $TEXMF/tex/latex/misc/braket.sty にインストールされていた. このスタイルファイルでは, \bra{ } , \ket{ } , \braket{ } , \Bra{ } , \Ket{ }  などのコマンドが用意されているが,特に嬉しいのが \Braket{ } である.これを使って \Braket{\varphi|\frac{\psi}{a}} とすれば,きれいに出力される(図2参照).何より, \left , \right などを使うよりも簡単に書けることが素晴しい.また, \Braket{\varphi|\frac{A}{a}|\psi} などもうまくいく(図3参照).なお,これらのコマンドを使う際には \usepackage{braket} しておくのを忘れずに. 図2 図3 cases 環境 ある数式が条件に応じて異なる値をとることを表現したいことがよくある.このために私はLaTeXの数式モードで array 環境を使い,たとえば以下のように書いていた. \begin{equation}   \chi_E(\omega) = \left\{    ...

上極限の記法 (LaTeX)

イメージ
私は,本ブログのほかにいくつかブログを書いている.厳密な使い分けはしていないが,基本的な方針としては,本ブログがメインで,あとはメモなどに利用するというようにしている.ただ,メモといってもそれほど大した情報量はなく,本ブログ以外のブログは,いつなくなっても問題ないような内容しかない. 今後は,上記のような使い分けをしっかりとしていきたい.そこで,他ブログに書いた(自分にとって)比較的有用なメモをここに掲載しなおすことにする(そういった記事は一つのブログに集約した方が便利なので).他にも思いついたら転載するかもしれない. --- 以下転載 (2008年2月2日,図を追加) 上極限の記法だが,古いバージョンの pLaTeX だと, \[ \varlimsup_{n\to\infty} a_n \] では所望の表示結果にならないようだ.古い pLaTeX だと,上記の式は図1のようになってしまう. 図1 この場合でも, \[ \mathop{\varlimsup}_{n\to\infty} a_n \] とするととうまくいくようだ(図2). 図2 新しいバージョンの pLaTeX だと,上記二つの式はいずれも図2のようになり,まったく問題ない.これで随分はまった. 同じところではまる人がいたら参考になるかもしれないので,メモしておく. (2010年1月10日追記) 古いバージョンがないので確かめようがないが, \limits と組み合わせて, \[ \varlimsup\limits_{n\to\infty} a_n \] でもうまくいくと思われる.もちろん,最新の pLaTeX 環境では不要である. \limits , \nolimits  は有用な場合があるので,今後エントリにするかもしれない. 関連エントリ:   LaTeX メモ - ディラックの記法と cases 環境

滞独日記 (「量子力学と私」所収,朝永振一郎)

以前,「 数学者の言葉では (藤原正彦) 」というエントリにも書いたのだが,大学院生だった一時期,いろいろと研究者のエッセイなどを読み漁ったことがあった.その中でも,朝永振一郎の「量子力学と私」(岩波文庫)は強く印象に残っている. 朝永振一郎は,湯川秀樹と同期の物理学者で,くりこみ理論等の業績によりノーベル物理学賞を受賞した.本書「量子力学と私」は,江沢洋の編集による朝永振一郎の著作集である.内容は,肩の凝らないエッセイから,専門家を対象としたある程度の知識を必要とする解説論文に至るまで,バラエティに富んだものとなっている.特に,「光子の裁判」という短編は,裁判の形で量子の性質を語ろうとするものであり(「光子」は「こうし」であり「みつこ」である),著者の洒脱な性格を表す表すものとして興味深い.だが,このエントリでは,本書所収の「滞独日記(抄)」について書いてみたい. 滞独日記は,朝永が1937年から1939年にドイツに留学した際の日記である.ハイゼンベルクのもとで研究を行っていた朝永は,湯川の理論に整合する実験結果が得られないことから,その問題を解消すべく計算を行い,理論を組み立てようとする.だが,それは決して容易な道のりではなかった.滞独日記には,この朝永の苦悩があまりにも生々しい形で記されている. 1938年  11月17日 朝からいんうつな天気.湯川から第四の論文がくる.坂田,小林,武谷と四人共同のである.これを見てまたゆううつになる.そして,ゆううつになるなどこういうことをもう何回くりかえしているかと思う.それから計算にかかるがうまくいかない. 11月18日 ゆうべは二時間ぐらいしかねていないので一日中,あたまがふらふらしている.少し数値の計算やって,実けんのデータをいじくってばかりいる.実けん結果が人によってみなちがうのだからどれがほんとか判らないので困る. 12月6日 … うちからてがみがくる.からだが第一だからあせって無理しないように,行きづまりなどはだれにでもあるのだから,思いつめないで,旅行したり,何なら,音楽でもやって気をはらすよう,幸い仁科さんも親切に言って下さるのだからとおふくろがかいている.無能な男でも役立たずでも,一人の人間と考えてとりあつかってくれるのはやはり肉親だけだ.能力も才能もなにもかにもとりさっての人間関係はここにあった...

Microsoft Word の検索・置換における書式オプション

イメージ
Lifehacker  の記事 MS Office Tip: Search and replace Word formatting  によって,Microsoft Word の検索・置換オプションに関する有用な知識を得たので,有名な話かもしれないが,自分の勉強のためにここに書いておきたい.なお,Lifehacker の当該記事は,以下のリンクの情報に基づいている: Quick Tip: Using MS Word’s Search & Replace on Formatting http://www.codejacked.com/quick-tip-using-ms-words-search-replace-on-formatting/ 現在のほとんどすべてのエディタは,検索・置換コマンドを提供しているが,Word では,検索置換文字列の書式(フォント,段落,スタイル等)を指定することが可能である.たとえば,太字の文字列1を,斜体の文字列2に変更するといったことが可能である.これを,順を追って説明していきたい.なお,以下では文字列を置換する場合を示す(検索の場合も同様). 1. 置換が必要な部分をドラッグして,ハイライト表示する(文書全体で置換を行う場合はこの操作は不要). 2. CTRL+H を押すことによって,検索・置換ダイアログウィンドウを表示させる(もちろん,メニューバーから「編集→置換」としてもよい).すると,図1のようなダイアログが表示される. 図1 3. 「オプション」ボタン(図1において,赤丸で囲まれているボタン)をクリックし,書式オプションを表示させる. 4. 検索する文字列を入力する. 5. 「検索・置換」ダイアログボックスの最下部にある「書式」ボタンをクリックして,検索する文字列のフォント(その他,段落やスタイル等を選択できる)を選ぶ. 6. 置換後の文字列を入力し,同様にして文字列の書式を指定する. ここまでの操作の例を図2に示す.ここでは,検索する文字列は,MS明朝フォントの「平成19年3月16日締切」という文字列で,置換後の文字列は,MS Pゴシック(太字)の「平成19年4月4日締切」という文字列である. 図2 7. 最後に,置換を行う. この機能の便利なところは,検索する文字列において,書式が異なるものは置換さ...

John Backus (ジョン・バッカス)死去

もう一週間ほど前のことになってしまうが,Fortran の発明者として有名な John Backus (ジョン・バッカス)が死去したという.82歳であったとのことである. John W. Backus, 82, Fortran Developer, Dies http://www.nytimes.com/2007/03/20/business/20backus.html (現在このページは(無料)会員登録をしないと読めない) ジョン・バッカスの生涯や業績については,英語版の Wikipedia のページ ( John Backus ) よりも,上記のページの方が詳しい(また,日本語版の Wikipedia のページ( ジョン・バッカス )は英語版の当該ページの翻訳のようだ). 1か月以上前,本ブログの「 ジム・グレイ (Jim Gray) が行方不明に 」というエントリで,「計算機科学は比較的新しい分野で,黎明期の偉大な研究者が存命であることが多いが,最近ぽつぽつと訃報を聞くようになった」ということを書いた.実際,チューリング賞を受賞したような著名な研究者は,ほとんど存命である.例外は,たとえばダイクストラ ( Edsger Dijkstra )などであろうか.2002年に彼がなくなったのを聞いたときは,ある種の感慨を感じたものだった. Fortranの開発やバッカス・ナウア記法( Backus-Naur Form ,BNF)の考案など,バッカスは大きな貢献を行い,後のコンピュータサイエンスやプログラミングに多大な影響を及ぼした.私の世代では Fortran をメインに使うことはほとんどないが,それでも科学技術計算等,現在でも Fortran が主要言語である分野はいくつかある.いずれにせよ,バッカスは一つの大きな存在であり,その死に際しては,一抹の喪失感のようなものを感じずにはいられない. 大学学部の頃くらいまでは,このような感慨をもつことはほとんどなかったように思う.もちろん,先人の偉大な業績を見聞きして,すごいと思ったり,興味深く感じたりすることはあった.ただ,今のように,(大げさに言えば)自分の皮膚感覚に直接訴えてくるような,ひりつくような実感をもつことはなかった. このような思いを持つようになったのは,大学院に進んで,またその後,研究に従事し,ものづくり...

世界で最も幸福な国々

年度末で忙しく,ゆっくりとブログを書く時間がとれない.だからというわけではないが,今回は, Guy Kawasaki 氏のブログ ( How to Change the World ) に興味深いエントリ ( The World Map of Happiness ) があったので,それについて書いてみたい.なお,このエントリは,以下のページを参照している: Psychologist Produces The First-ever 'World Map Of Happiness' http://www.sciencedaily.com/releases/2006/11/061113093726.htm この Science Daily のページによれば,レスター大学の社会心理学者 Adrian White が,UNESCO などのデータを調査して,世界の国々の幸福度を順位づけした.それによれば,世界で最も幸福な20カ国は以下のとおりということらしい: デンマーク スイス オーストリア アイスランド バハマ フィンランド スウェーデン ブータン ブルネイ カナダ アイルランド ルクセンブルグ コスタリカ マルタ オランダ アンティグア・バーブーダ マレーシア ニュージーランド ノルウェー セイシェル ちなみに,リストアップされていない主要国については,アメリカ (23位),ドイツ (35位),イギリス (41位),フランス (62位),中国 (82位),日本 (90位),インド (125位),ロシア (167位) ということである.外務省のページ「 よくある質問集: その他 」の,「 質問:世界には何か国の国がありますか 」によれば,日本が承認している国の数は191,つまり,日本を含めると世界には192カ国あるということであるから,日本の幸福度は平均よりも少しよい程度であるとのことだ.意外に思える結果ではある. 上記のレポートでは,さまざまな考察がなされているようだが,その中で興味深いものをいくつかあげてみる: 国の幸福度は,その国の健康レベルに最も強い相関があり (相関係数 0.62),ついで,財産 (相関係数 0.52),教育の供給(普及) (相関係数 0.51) の順である.また,これらは相互依存関係にある. 資本主義は人を不幸にすると言われること...